世界大百科事典(旧版)内のイプシロン‐アミノカプロン酸の言及
【止血薬】より
…(2)亢進した繊維素溶解を阻止する薬物 凝血を溶解する酵素プラスミンを血液中のプラスミノーゲンから生成する系(繊維素溶解系)が亢進した状態では,フィブリン,フィブリノーゲンその他の凝血因子が破壊されて出血傾向があらわれる。たとえば肺炎,結腸炎,あるいは前立腺,膀胱,尿管などの手術後にみられることのあるそのような出血にはイプシロン‐アミノカプロン酸,トラネキサム酸などの抗プラスミン薬が有効となる。(3)血管強化薬 アスコルビン酸,アドレノクロム誘導体,ルチン,ヘスペリジンその他のフラボノイドが,毛細血管の透過性を抑え脆弱(ぜいじやく)性を改善して止血効果を発揮する。…
※「イプシロン‐アミノカプロン酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」