いらか段(読み)いらかだん

世界大百科事典(旧版)内のいらか段の言及

【破風】より

…特に16世紀から17世紀にかけては〈ダッチ・ゲーブルDutch gable〉と呼ばれる渦巻形の曲線をもった破風や,円弧の一部を反転させながら組み合わせるタイプの破風が多くの世俗建築に見られる。また破風を階段状に作る〈いらか段crowstep,corbiestep〉と呼ばれるタイプもある。北ヨーロッパで破風がさまざまに発展した理由は,降雨量が多く寒冷な風土に合わせて,急勾配の屋根をもつ大型の建物を集中して作り,しかも採光を最大限追究するために妻入りに建てたためであろう。…

※「いらか段」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android