世界大百科事典(旧版)内のイラニアン・コンソーシアムの言及
【石油産業】より
…このため国際石油会社は,中東を中心として,大原油資源をジョイント・ベンチャーなどの方法で共同支配する方向をとりはじめた。たとえばサウジアラビアの資源は1947年,アメリカ系メジャー4社(ジャージー・スタンダード,カリフォルニア・スタンダード,テキサコ,モービル)が合弁会社ARAMCO(アラムコ)を設立して支配し,イランの資源は54年にアメリカ系メジャー5社とBP,シェル,CFPおよびアメリカの独立系石油会社の共同子会社イリコンIriconによるコンソーシアム,イラニアン・コンソーシアムIranian Consortiumの所有となった。 以上のようにメジャーと呼ばれる今日の国際石油会社は多国籍にまたがって事業を展開し,しかも垂直的に統合されている点が特徴といえる。…
【ブリティッシュ・ペトロリアム[会社]】より
…71年にリビアにおける生産設備が国有化によって失われ,73年には第1次石油危機が発生した。そして79年のイラン革命とそれに続く第2次石油危機では,BPがイラニアン・コンソーシアム(1954年にメジャーなどによりつくられた)における利権の40%を保有していたため,他のメジャーに比べ大きな打撃を受けた。しかし最近では事業の主体を北海,アラスカのプルドー湾に移し,北海のフォーティーズ油田(1975生産開始),マグヌス油田(1983),アラスカのクパルク油田(1983)がBPの主要油田になっている。…
※「イラニアン・コンソーシアム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」