世界大百科事典(旧版)内のイラ・レギスの言及
【イベリア半島】より
…(1)ベネフィシオ(ベネフィキウム)と家士制度との結びつきが制度的に不完全であり,13世紀に至るまで,原則として官職等のベネフィシオが世襲化されなかった。加えて,国王はイラ・レギス(国王の怒り)制によって,たとえばエル・シッドの場合にみられるように,誠実義務違反とは無関係にベネフィシオを国王の手に取り戻すことができた。(2)高級裁判権をも含むイムニダー権,貨幣鋳造権,市場開設権といったレガリーア権(レガーリエン)が譲渡された例は多くはない。…
※「イラ・レギス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」