世界大百科事典(旧版)内のインド犂の言及
【すき(犂)】より
…旧大陸の犂農業地帯ではさまざまな犂が使用されてきたが,ウェルトはこれを六つにまとめている。
[犂の諸類型]
(1)インド犂 犂身が犂底・犂柄と一体化した犂で,犂身が犂底へと変化していく屈曲部の上方からまっすぐに犂轅がのびて,牡牛2頭用の軛(くびき)に接続され牽引される。分布範域はインド亜大陸に中心があり,同亜大陸内では西端部の冬雨型乾燥地帯を除く全域に分布する。…
【農具】より
…このように西アフリカのミレット農耕はすべての作業が人力によってなされるのを特色とするが,北方の地域では近年犂の導入もみられるようになった。 デカン高原のミレット農耕では,整地は無床ないし短床のインド犂による犂耕(りこう)と,角材の横木の下に長い木あるいは鉄の歯をとりつけた耙(まぐわ)(熊手耙)による耙耕(はこう)とを組み合わせて行われる。犂,耙ともに2頭の雄牛でひく軛(くびき)にまっすぐな轅(ながえ)で接続されて牽引(けんいん)される。…
※「インド犂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」