世界大百科事典(旧版)内のイーザー,W.の言及
【文学理論】より
…その際にほぼ必ず前提とされていたのは,読者は作者が与えた意味を読みとる二次的な存在であるとする,いわば作者中心の読みの理論であった。これに対して,イーザーWolfgang Iserなどの提唱する新しい読みの理論によれば,読者がまず与えられるのは活字であり,物理的な物としての作品でしかない。それを鑑賞し批評するに値する文学作品に変えてゆくのは,それを読む読者の行為である。…
※「イーザー,W.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」