イーストマン・カラー(読み)イーストマンカラー

百科事典マイペディア 「イーストマン・カラー」の意味・わかりやすい解説

イーストマン・カラー

カラー映画

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のイーストマン・カラーの言及

【カラー映画】より

…イギリスでも第2次世界大戦中から戦後にかけてカラーの表現が発達し,テクニカラー作品《ヘンリー5世》(1945),《天国への階段》(1946)などが作られた。なお,1930年代から40年代にかけて〈テクニカラー〉のほか,アメリカの〈イーストマン・カラーEastman color〉,ドイツの〈アグファカラーAgfacolor〉,イタリアの〈フェラニアカラーFerraniacolor〉,ベルギー=フランスの〈ゲバカラーGevacolor〉など各国でいろいろなカラー・システムが相次いで開発され,〈アグファカラー〉は45年,ドイツの敗戦とともにソ連に接収され,改良を加えた〈ソブカラーSovcolor〉で《石の花》(1945),《イワン雷帝(第2部)》(1946,公開は1958),《シベリア物語》(1947),《せむしの子馬》(1948)などが作られた。 色彩再現の技術的進歩につれて,長い間映画が観客を引きつけるための趣向,あるいは目新しさの対象であった色彩が,芸術的表現の重要な要素として扱われるようになり,第2次大戦後,M.パウエルとE.プレスバーガー監督の《黒水仙》(1947)や《赤い靴》(1948),ジョン・ヒューストン監督の《赤い風車》(1952),衣笠貞之助監督の《地獄門》(1954),ルキノ・ビスコンティ監督の《山猫》(1963),ミケランジェロ・アントニオーニ監督の《赤い砂漠》(1964)そのほか,各国のいろいろなカラー・システムによる色調と色彩効果,作家独自の色彩表現とスタイルが示された。…

※「イーストマン・カラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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