世界大百科事典(旧版)内のウィーナー規範の言及
【フィルター】より
…言い換えると,過去に得られた測定データy(t)(τ≦t)からの線形でかつ因果的な作用素として積分,を考えるのだが,誤差の2乗平均e2(t)=((t)-x(t))2の平均値を最小にするような核関数K(t,τ)を決めることを考えた。このように,誤差の2乗平均を最小にすることをr.m.s.規範あるいはウィーナー規範ともいい,このこととx(t)とn(t)の定常ガウス性を仮定することにより,この最適フィルターの問題が周波数領域できれいに解けることを示した。すなわち,定常性から核関数はK(t,τ)=K(t-τ)のように1個のパラメーターで表現でき,これを利用して,(1)式のスペクトル表現を導き,最適フィルターの核関数のラプラス変換,がx(t)とn(t)のスペクトル関数表現から求められることを示した。…
※「ウィーナー規範」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」