世界大百科事典(旧版)内の《ウェブスター新国際英語辞典》の言及
【辞書】より
…ウェブスター辞典の地位は,19世紀末相次いで刊行された大辞典,言語学者W.D.ホイットニー編《センチュリー辞典》6巻(1889‐91。改訂版12巻,1911)やファンクIsaac Kauffman Funk(1839‐1912)編《標準英語辞典》2巻(1893‐94,改訂版1913)等の出現によっても揺るがず,その新版《ウェブスター新国際英語辞典》(1909,第2版1939,第3版1961)はアメリカにおいて最も権威ある大辞典の座を独占している。 上記1961年出版の《ウェブスター新国際英語辞典》第3版は構造言語学の理論を背景とし,〈辞書は言語の現実をありのままに記述すべきで,規範を与えるべきものではない〉という記述主義の立場から,従来誤用とされていた語法を少なからず容認した。…
【正書法】より
…(3)権威のある規範が辞書の形になっていること。イギリスでは,S.ジョンソンの辞書(《英語辞典The Dictionary of the English Language》1755)が,ドイツでは,ドゥーデンの辞書(《大ドゥーデンDer grosse Duden:Rechtschreibung der deutschen Sprache und der Fremdwörter》1934)が,アメリカでは,N.ウェブスターの辞書(《ウェブスター新国際英語辞典Webster’s New International Dictionary of American Language》第2版,1934)がつづり字統一の権威ある規範となった。 正書法の理想は,音と字との間に1対1の対応関係があることであるが,現実の正書法ではこの対応関係がくずれているのが普通である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」