世界大百科事典(旧版)内のウォルケンシュタインのオスワルトの言及
【オスワルト[ウォルケンシュタインの]】より
…中世後期ドイツ語圏の詩人,作曲家。南チロル貴族出身。生前に作成された写本に伝わる作品約125編。宗教詩(とくにマリア賛歌),恋愛詩のほかに風刺的な自叙伝風の詩もあり,10歳で家を出,ヨーロッパ各地,トルコ,ペルシアを遍歴し,10ヵ国語を話したという。作詞・作曲の形式はミンネザングの伝統につながるが,作風はおよそ宮廷的ではない。時代の制約をこえた個性的才能の持主として近年その評価は高まってきている。【岸谷 敞子】…
※「ウォルケンシュタインのオスワルト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」