世界大百科事典(旧版)内のウォルトン,E.T.S.の言及
【核反応】より
…この発見に基づいて,ただちにW.ハイゼンベルクとD.D.イワネンコは,それぞれ独立に原子核は陽子と中性子とからなる多体系であるという考えを提唱し,原子核物理学の基盤を確立した。同じ年,J.D.コッククロフトとE.T.S.ウォルトンは,自ら作製した加速器で加速した陽子をリチウムにあてることによって,完全に人工的に核反応を起こさせることに成功した。この成功は,加速器で加速した粒子を用いて従来よりもずっと容易に多種多様な核反応を起こし,原子核物理学さらには素粒子物理学の研究を推し進める出発点となった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」