世界大百科事典(旧版)内のウシュリーの言及
【ウシュル】より
…大征服時代になって,征服地で土地に課税されるようになると,マワーリーとジンミーの土地から収穫のほぼ半分に当たる地租ハラージュが徴収されたのに対し,アラブ・ムスリムの所有地からは,ウシュルが徴収されたにすぎなかった。のちアラブ・ムスリムにもハラージュが課せられるようになったが,特権的なアラブ・ムスリムの私有地や,カリフや総督から授与されたダイア(私領地)やカティーア(分与地)はウシュリー(ウシュル地)として,ウシュルを支払うだけでよいとされたが,アッバース朝時代にウシュリーは,しだいに廃止されていった。マクス【嶋田 襄平】。…
※「ウシュリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」