世界大百科事典(旧版)内のエウフロシュネの言及
【カリテス】より
…ラテン語ではグラティアエGratiae,英語ではグレーシズGracesと呼ばれる。もともと豊かな自然の恵みがもたらす喜びの象徴で,その数も名も一定しないが,普通はヘシオドスの《神統記》に従い,ゼウスを父とするアグライアAglaia(輝き),エウフロシュネEuphrosynē(喜び),タレイアThaleia(花の盛り)の3人姉妹をこれにあてる。愛と美の女神アフロディテにつき従ってその化粧の手助けをし,またオリュンポス神の宴の席で舞い歌う彼女たちは,単に肉体的な美と魅力を与えるにとどまらず,詩歌や芸術の分野でも同様の働きをする存在として崇拝された。…
※「エウフロシュネ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」