世界大百科事典(旧版)内のエウレン,K.の言及
【トルコ共和国】より
…78年以降,経済的にもトルコは破産状態に陥り,原料輸入の停止による工場稼働率の低下,エネルギー危機による生活必需品の欠乏,とりわけ年率100%に達するインフレは国民生活を破綻させたばかりではなく,左右両組織による無差別テロの応酬は国民に生命の危機感さえ抱かせるにいたった。 80年9月12日,軍部は再びクーデタを敢行し,参謀総長エウレンKenan Evrenを長とし,陸・海・空の三軍司令官ら5人から構成される〈国家保安評議会〉が全権を掌握した。評議会は,ただちにトルコがNATO体制の枠内にとどまることを全世界に向けて表明するとともに,国内では憲法を停止し,議会を閉鎖した(第二共和政の終焉)。…
※「エウレン,K.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」