世界大百科事典(旧版)内のエシュの言及
【トリックスター】より
…その典型的なものは,トリックスターが,妖怪や老婆や神の隠していた火や食物を策略を用いて盗み,人間社会にもたらす話,死んだとみせかけ他の者に化けて自分の娘と性交する話,巨大なペニスを伸ばし川の対岸の女と性交するが,魚にペニスをかみ切られて正常の大きさに縮んだという話,仲よく共同生活をしている2人の盲人を策略によってけんかさせ,そのすきに食物を全部食べてしまう話,目玉を外すなどの特殊な術を得るが,一定の回数以上の施術をしてはならぬという制限を無視して失敗する話,などである。 アフリカ各地にも同じ型の話が多くあり,そこではクモ,カメ,野ウサギやヨルバ族のエシュのような神がトリックスターとして活躍する。たとえばヨルバ族のエシュの典型的な話は次のようなものである。…
※「エシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」