えぶり

世界大百科事典(旧版)内のえぶりの言及

【朳】より

…現在は2月17日から20日までで,数十組のえんぶり組が出る。えんぶりの名称は,田をならす農具の朳(えぶり)から出たもので,芸能の中心は朳を摺(す)る動作にある。一組の構成は大きな烏帽子(えぼし)をかぶり,朳を持った烏帽子太夫3~5人(主を頭(藤)九郎,終りを畔止(くろどめ),他を中太夫という)を軸に,締太鼓,横笛,手摺鉦,鼓,三味線,尺八などの囃子方と,囃子舞の舞事や〈えんこえんこ〉と呼ばれる子どもの踊り手など20~30人からなる。…

【農具】より

…この時代の遺跡から出土する農具はすでに発達,分化した形をとっており,くわは平ぐわに加えまたぐわがみられ,平ぐわに柄を取り付ける角度が,打ちぐわとして使う90度近いものと,引きぐわとして使う約60度のものの2種類がある。そのほか田を均平にするえぶり(朳)や田に草を埋め込むための田下駄,あるいは収穫した稲を乗せる田舟がみられる。これらは,すでに中国の江南地方で発達し,稲作とともに稲作システムの構成要素として伝えられたものである。…

※「えぶり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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