《エルマー・ギャントリー》(読み)えるまーぎゃんとりー

世界大百科事典(旧版)内の《エルマー・ギャントリー》の言及

【ルイス】より

…研究所の資本主義体制と闘う良心的で研究熱心な科学者を描いた《アロースミス》(1925)は,ある科学者との共同調査に基づいた作品で,少なくとも主人公は戯画の対象にされていない。宗教事業家を主人公とする《エルマー・ギャントリー》(1927)は良心のかけらもない俗物が大教会の大牧師として成功するまでの過程をどぎつい戯画に描いており,アメリカのキリスト教をこれほど批判した書物は少ない。 H.L.メンケンらが用意したアメリカ批判の風潮にのって,作者は独特の〈写真的リアリズム〉で笑うべきアメリカの外面を克明に描いたが,内面にまで食い入ることは少なく,また作者自身が内面を愛していたためもあり,彼の作品には悲劇的深淵が見られない。…

※「《エルマー・ギャントリー》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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