世界大百科事典(旧版)内の《エレミアの哀歌》の言及
【クルシェネク】より
…出世作はジャズの語法を採用したオペラ《ジョニーは演奏する》(1926)。1938年アメリカへ亡命後合唱曲《エレミアの哀歌》(1941)で独自の十二音技法(〈循環の原理〉。12音を6音ずつに分割し,それぞれに〈音程の循環〉〈音高の循環〉をほどこす)を考案し晩年のストラビンスキーに影響を与えた。…
【十二音音楽】より
…クルシェネクはウェーベルン,ベルクらによって十二音技法を知り,オペラ《カール5世》(1933)からこれを用い始めた。しかしクルシェネクは合唱曲《エレミアの哀歌》(1942)で十二音技法に独自の改良を加えた。それは12音を6音ずつのグループに分け,その中で音程や音高を循環させて音列を変形させる。…
※「《エレミアの哀歌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」