世界大百科事典(旧版)内のエンタルピー最小の原理の言及
【エンタルピー】より
…内部エネルギーをU,圧力をp,体積をVとしたとき,エンタルピーHはH=U+pVによって定義される。圧力一定という条件での平衡状態は,エンタルピー最小の原理によって決定されるが,これはエントロピーをSとするとdH=TdS+Vdpの関係式が成立することから導かれる(Tは絶対温度)。エンタルピーという言葉は,1909年カメルリン・オンネスによって,温まるという意味のギリシア語enthalpeinにちなんで命名されたもので,一定の外圧のもとで系が吸収する熱量を表すために用いられた。…
※「エンタルピー最小の原理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」