世界大百科事典(旧版)内のエーテル説の言及
【相対性理論】より
…これは,(2)式の速度の合成則が成り立っていないことを意味するものであり,深刻な困難であった。 ところで,この当時広く行われた議論にエーテル説なるものがあった。それは,電磁波は真空や物質の中を一様に満たしているエーテルという仮想的な媒質の中を伝わるというものであり,マイケルソン=モーリーの実験(これも静止したエーテルの存在を実験的に見いだそうとしたものである)が,これに対して否定的な結果を与えた後も,この考えはなかなか捨てられなかった。…
※「エーテル説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」