世界大百科事典(旧版)内のオイルレス軸受の言及
【軸受】より
…プラスチック軸受には潤滑を要するものと要さないものがあり,前者ではフェノール樹脂,後者ではナイロン,テフロン,アセタール樹脂などが軸受材料として用いられる。 油を含む多孔質材料で作られる含油軸受は,給油不要の意味でオイルレス軸受,あるいは無給油軸受と呼ばれる。時計,計器類では,耐摩耗性の大きいサファイア,ルビーなどを材料とする宝石軸受が用いられる。…
【無給油軸受】より
…オイルレスベアリングともいう。すべり軸受の範疇(はんちゆう)に属し,大別すると,含油軸受と乾燥摩擦軸受との2種がある。含油軸受は,軸受材質に多孔性をもたせてそこに油を含ませたものと,軸受材質内に油の粒子を分散させたものとがあり,軸と軸受との間の摩擦熱に伴い,適時,適量の油を摩擦面に供給させ潤滑することを特徴とし,常時給油をする手間を省いた軸受である。多孔性の材料としては粉末焼結によるもの(鉄系,銅系,アルミ系など),鋳鉄の成長現象を利用したもの,合成樹脂の基材の生地を利用したもの(フェノール樹脂),金属の凝固時の結晶微細化を利用したもの(銅系)などがある。…
※「オイルレス軸受」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」