オトラボトカ借地(読み)おとらぼとかしゃくち

世界大百科事典(旧版)内のオトラボトカ借地の言及

【オトラボトカ】より

…農民は土地不足,経済的困窮,重税負担などのため,地主から借地や金銭・穀物の前借りをしたとき,その高い借地料や高い利子つき返済金を支払うために,しばしばこのオトラボトカを行ったのである。農具・役畜持参の請負耕作(この場合報酬は請負面積当り)や単なる日雇いなど形態は多種多様だが,借地した面積の2倍の広さの地主直営農場内割当地で耕起から収穫までの全作業請負を行ってその労働報酬を借地料支払いにあてるという〈オトラボトカ借地〉も有名である。これは外見上封建的賦役(労働地代)に似ており,これをオトラボトカ・システムの典型とみて,〈オトラボトカ・システムは賦役経済の直接の遺物〉(レーニン)といわれたが,この考えは一面的である。…

※「オトラボトカ借地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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