世界大百科事典(旧版)内のオニフトイの言及
【フトイ(太藺∥莞)】より
…フトイ属については中国では大甲蓆(だいこうむしろ)を作るためにサンカクイを栽培しているところさえあり,このほかにフトイ,カンガレイもよく利用される。スリランカやインドネシアでは,オニフトイS.grossus (L.f.) Pallaの太く三稜形をしている茎を干して扁平とし,それと,赤や黄色等に美しく染色をしたものとを混ぜて民芸調の敷物を作っている。独特の利用法としては,南アメリカのアンデス山地標高3000~4000mのチチカカ湖周辺で,原住民のシマラ族はそこに生えるフトイの1種のトトラS.californicus Palla ssp.totora (Kunth) T.Koyamaの茎を多数束ねてカヌー式のボートを作ったり,彼らの住居の屋根や壁にしたりするほか,根茎も食用にしている。…
※「オニフトイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」