世界大百科事典(旧版)内のオプティカル・プリンターの言及
【特撮】より
…しかしこの方法は30年代に,トーキー化によってスタジオ内での撮影が絶対条件となったことと,シャッターを同期させる間欠輸動装置などの進歩によって実用化し,さらにクリアーなフロント・プロジェクション(背面からではなく,前面から通常の反射式スクリーンに映写する)にひきつがれて現在に至る。 科学的な光学合成装置,いわゆるオプティカル・プリンターも,プロジェクターの回転が正確になった30年代に徐々に完成したのだが,33年には,開発途上のオプティカル・プリンターや,ミニチュア,リア・プロジェクションなど,当時のあらゆる方法を組み合わせて用いた歴史的な特撮映画《キング・コング》が作られた。現実にはありえないほど巨大な(または矮少な)キャラクターが登場する作品の好例で,ミニチュアのモデルに,ストップモーション撮影で動きを与えるという,モデル・アニメーション特撮(これはオブジェクト・アニメ,ディメンショナル・アニメなどとも呼ばれ,今なお用語が不統一である)の創始者,ウィリス・H.オブライエンの代表作でもある。…
※「オプティカル・プリンター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」