世界大百科事典(旧版)内のおむらの言及
【イワシ(鰯∥鰮)】より
…【松下 克己】
[料理]
貝原益軒が《日本釈名》(1700)で〈いやし也,魚の賤(いやし)き者也〉としたように,イワシを下賤(げせん)のものとする観念は古くから日本人の中にあった。しかし,室町期ころから宮廷でも食べていたもので,〈むらさき〉〈おむら〉という女房詞はアユ(アイ)にまさるの意によるものであった。西鶴の浮世草子には赤鰯の語が頻出する。…
※「おむら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」