世界大百科事典(旧版)内のオモデオ,A.の言及
【リソルジメント】より
…《イタリア史:1871‐1915年》(1928)と《19世紀ヨーロッパ史》(1932)が,この観点から書かれた代表作である。クローチェの方法および歴史解釈に近い立場の歴史家にオモデオAdolfo Omodeo(1889‐1946)がおり,彼には《リソルジメントの時代》(1931),《カブール伯の政治行動》(1940),《リソルジメントの擁護》(1952)などの著作がある。この2人以前の研究は,リソルジメントをイタリア固有の再興運動とみなして独立戦争,外交史,サボイア王朝史などに叙述の中心を置き,秘密結社や革命的事件ももっぱら愛国的見地から解釈していたが,クローチェとオモデオは,リソルジメントを一国史的観点から解放して,広く19世紀ヨーロッパの自由主義運動の一環に位置づける新しい視野を開いた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」