世界大百科事典(旧版)内のおんしの言及
【御師】より
…熊野についで伊勢神宮に御師の慣習が発達し,この方は前者と異なって各地の先達(せんだつ)を介さず,自身檀家に赴いたり,または代官を檀家回りに派遣するのを常とした。伊勢御師はとくに〈おんし〉と呼ばれたというが,地方に赴く際に祈禱大麻のほかに,扇,帯,茶,白粉(おしろい)(伊勢白粉)などを檀家にもたらして喜ばれ,商人的色彩を帯びるに至った。応永(1394‐1428)ころには熊野の御師は,尊勝院・実報院などをはじめとして60~70家もあったらしく,檀那は全国に分布し,はるかに隔たる陸奥地方にも多かった。…
※「おんし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」