オールリク,A.(読み)おーるりく

世界大百科事典(旧版)内のオールリク,A.の言及

【昔話】より

…日本ではこれを,昔話の形式というために,発端句や結末句のごとき形式のみを問題にする傾向があるが,それはむしろ,音楽や美術でいわれる様式と同じ意味と考えた方がよい。昔話の様式的研究としては,まずデンマークのオールリクAxel Olrikによって,〈くり返しの法則〉〈発端における最前部優先と展開における最後部優先〉〈三の聖数〉〈場面の統一性〉〈導入と静止の法則〉が唱えられた(1909)。その後,第2次大戦を経て,スイスのリュティMax Lüthiが,昔話の〈一次元性〉〈平面性〉〈抽象的様式〉〈純化と含世界性〉〈孤立性と普遍的結合の可能性〉を唱えるにいたった(1949)。…

※「オールリク,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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