世界大百科事典(旧版)内のカキの土手焼きの言及
【カキ(牡蠣)】より
…後期になると,〈畿内に食する物,皆芸州広島の産なり,尤名品とす〉(《日本山海名産図会》)といわれるほど,広島の養殖カキの声価は高まっていた。ちなみに杉焼きというのは,杉箱の底に塩をのりで厚く塗りつけて火にかけ,箱の中にみそを溶かして魚鳥野菜を煮るもので,いま行われているカキの土手焼き(土手なべとも)はこれを簡便化した料理ともいえる。蠣船【鈴木 晋一】
[伝承]
大プリニウス《博物誌》によれば,カキは古くから養殖され,セルギウス・オラタが前1世紀にバイアエ湾(ナポリ湾の一部)に〈カキの池〉をつくったのが始まりという。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」