世界大百科事典(旧版)内のカスティリャ派の言及
【スペイン美術】より
…こうした宗教彫刻が輝かしい成果を収めたのはマニエリスムとバロックの時代で,マニエリストとしては,きわめて表現主義的なA.ベルゲーテとJ.deフーニが傑出している。バロック時代に入るとカスティリャ派のG.フェルナンデスがマニエリスムの表現主義的傾向を継承発展させた。それに対して南部セビリャ派のマルティネス・モンタニェース,グラナダ派のA.カーノやP.deメーナが優雅なレアリスムを展開し,当時の民衆の素朴な信仰心にこたえたのである。…
※「カスティリャ派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」