世界大百科事典(旧版)内のカタイシオプテリスの言及
【カタイシア植物群】より
…代表的な植物は現生の広葉樹の葉に似た単葉のギガントプテリスGigantopterisで,そのためギガントプテリス植物群とも呼ばれている。カタイシア大陸の気候の乾燥化にともなって生じた植物群で,特徴的なものとしては有節植物のLobatannularia,Schizoneura,シダ種子類のギガントプテリス類,Callipteridium,Taeniopteris,Protoblachnum,ネゲラシア類のTingiaなどがあり,日本からはギガントプテリスが福島県いわき市の高倉山から,カタイシオプテリスCathaysiopterisが宮城県の米谷(まいや)から知られている。ギガントプテリスがアメリカのテキサス州からも報告され,東アジアからベーリング海を通じて北アメリカに移動したと考えられていたが,北アメリカのものは東アジアのものとは系統的に異なることが判明し,移動は考える必要がなく,両大陸に類似の植物が産するのは環境の類似のためで平行進化として説明されるようになった。…
※「カタイシオプテリス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」