世界大百科事典(旧版)内のカタラン地図の言及
【カタルニャ】より
…13世紀に入ると連合王国はマヨリカ島,バレンシア王国を征服し,そこにカタルニャ語を普及させ,さらに,地中海の交易・戦略ルートを次々と獲得していった。連合王国の地中海への進出はおおむねカタルニャの経済関係網にしたがっていたが,この地中海進出期に,交易に関する既存の諸法律を収集した連合王国の〈海上交易法典〉が編纂され,地中海におけるその後の商取引の礎を提供し,またカタラン地図にみられるようなすぐれた地図作製技術も生まれた。カタルニャは地中海に限らず,イギリスおよびフランドル,北海沿岸のドイツ諸港とも定期的な交易を行っていた。…
※「カタラン地図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」