世界大百科事典(旧版)内のカチドの言及
【海人】より
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[潜水作業と道具]
古文献に潜水する海女を〈かずきめ〉と記すように,潜水作業をすることを志摩半島や徳島県や伊豆方面ではカズクといい,大分県でスム,その他ではモグルというところが多い。普通,夫婦で舟を漕ぎ出し潜るフナアマ(フナドとか本アマともいう)と,桶やタンポ(浅い桶形の浮きの下にスカリ網をつるしたもの)を持参して泳いでいったり,海岸の岩礁伝いに歩いて漁場までいくカチド(ダキアマともいう)とに大別される。 潜水沈下速度をはやめ,能率をあげるために分銅を用いるようになったのは比較的新しく,志摩の国崎(くざき)では石に穴をあけて綱を通した素朴な事例が知られている。…
※「カチド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」