カノバッチョ(読み)かのばっちょ

世界大百科事典(旧版)内のカノバッチョの言及

【演劇】より

…舞台の成果が劇作術以上に俳優の作業にかかっているこれらの演劇が,現代における西洋型演劇の地平で脚光を浴びているのもいわれのないことではない。
【劇作術の地平――台本と戯曲】
 コメディア・デラルテの場合,文字で表されたテキストは,まずカノバッチョと呼ばれる舞台袖に貼り出された筋の運びと場面ごとの役者の仕事とを要約したものであり,これは戯曲ではないにしても台本と呼べるものであった。しかし役者が持っている〈書かれたテキスト〉はこれだけではなく,状況に応じて用いられるべきさまざまな台詞(俗語による流行の地口からプラトン〈対話編〉の引用まで)があった。…

※「カノバッチョ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android