世界大百科事典(旧版)内のカフターン会の言及
【アラブ民族主義】より
…近代のアラブ意識の端緒を示していたワッハーブ派に始まるサラフィーヤの流れも,その意味でアラブ民族主義の発展を刺激した。政治運動としては,この民族主義は19世紀末以来のオスマン帝国下のシリアやメソポタミアの多様な秘密結社(カフターン会,盟約,青年アラブ等)を生み,それらは結集して第1次世界大戦下,シャリーフのフサインを頂くアラブ反乱へと発展した。第1次大戦後,英仏の影響下でアラブ諸国家群が形成されると,アラブ民族主義はアラブ諸国家の統合問題または協力問題として示されるようになる。…
※「カフターン会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」