《カリストゥス写本》(読み)かりすとぅすしゃほん

世界大百科事典(旧版)内の《カリストゥス写本》の言及

【スペイン音楽】より

…中世後期には宗教音楽がさらに独自の発展を示し,単声聖歌のみならず,初期多声聖歌の発達においても,スペインは他のヨーロッパ諸国に劣っていなかったことが知られる。《カリストゥス写本》(12世紀,ガリシア地方),《ラス・ウエルガス写本》(13~14世紀,旧カスティリャ地方),《モンセラートの朱(あか)い本》(14世紀,カタルニャ地方)などの集成は上記の意味で価値が高い。また,狭義の宗教音楽(教会内の音楽)ではないが,13世紀アルフォンソ10世が編んだ《聖母マリア頌歌集》には,ガリシア地方語(ポルトガル語に近縁)の歌詞をもつ単旋律歌曲が400曲以上も収められ,資料的にも美的にもきわめて高い価値をもっている。…

※「《カリストゥス写本》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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