世界大百科事典(旧版)内のカンショ蠟の言及
【蠟】より
…北アメリカやメキシコに産するトウダイグサ科のPedilanthus pavonisやEuphorbia antisyphiliticaから得られるカンデリラ蠟candelilla waxも商品化されていて,ろうそく,レコード,電線被覆材料,つや出し用に用いられる。そのほか,シュロの表面をおおって分泌するパーム蠟,サトウキビの茎中に存在し,砂糖工業の副産物として得られるカンショ蠟,アメリカ南西部,メキシコ北部に産するツゲ科のSimmondsia californicaの種子から得られるホホバ蠟jojoba wax(ジョジョバ油ともいい,油状の蠟),モチノキ科,ヤマグルマ科植物の樹皮を腐敗させ砕いて得るとりもちがある。化学成分では油脂に属するがハゼノキの果皮から圧搾法や抽出法で得る木蠟も,蠟型材,繊維処理剤,化粧品などに広く重用された。…
※「カンショ蠟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」