カンマーシュピーレ(読み)かんまーしゅぴーれ

世界大百科事典(旧版)内のカンマーシュピーレの言及

【小劇場】より

…そこで,今までより小さな,客席数300~400ほどの空間を設けることが考えられるようになった。そのような劇場はいわゆる自由劇場運動の中でもすでに現れていたが,たとえばドイツにおいては1905年にM.ラインハルトが,ベルリンのドイツ座に付設開場したカンマーシュピーレKammerspieleがその代表的存在であろう。カンマーシュピーレとは,もともと〈室内劇〉の意味で,A.ストリンドベリも自分の戯曲のある種のものにこの名を与えていたし,拡大して考えればH.イプセンの《幽霊》などの劇も室内劇と考えられよう。…

【ドイツ座】より

…ベルリンにある劇場。付属の小劇場(カンマー・シュピール)と小スタジオをもつ。もともとベルリンのシューマン通りに1850年に建設されていた劇場を,83年,当時の有名な演出家A.ラロンジュが買収・改築して〈ドイツ座〉として開場したのがその始まりである。94年にはO.ブラームの経営に移り,その監督時代にはイプセン,ハウプトマンなど現代劇を演目の中心にすえた。1905年M.ラインハルトが監督になると,私立劇場ながらベルリンの演劇の中心となり,多くの名優をそろえ,シェークスピアから現代劇までの幅広い演目を誇った。…

※「カンマーシュピーレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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