カーッス(読み)かーっす

世界大百科事典(旧版)内のカーッスの言及

【説教師】より

…しかしアッバース朝(750‐1258)時代になると,ウラマー(学者,宗教指導者)のなかから専門のハティーブが任ぜられるようになり,地方の都市でも総督に代わってハティーブによる説教が一般化した。ハティーブが公的な職であったのに対して,ワーイズwā‘iẓ(警告者)やカーッスqāṣṣ(物語師)は私的な立場から民衆に最後の審判を説き,預言者の伝記や伝承(ハディース)を語り歩いた。とりわけカーッスは平易な説教によって民衆の教化に重要な役割を演じたが,9世紀ごろまでにイスラムの教義が整えられると,彼らは誤った伝承を伝える者としてモスクから追放された。…

※「カーッス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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