世界大百科事典(旧版)内のカーフールの言及
【イフシード朝】より
…ムハンマドはエジプトの政治的混乱を収拾するとともに,シリアの支配権も得て,モースルに根拠を置くハムダーン朝と対立した。彼の没後は2人の息子が続いて後継者となったが,実権はムハンマドの黒人宦官で将軍でもあったヌビア出身のカーフールKāfūr(968没)が掌握し,一時はみずからが君主の地位を占めた(在位966‐968)。その間彼はハムダーン朝やファーティマ朝の侵略をよく防いだ。…
※「カーフール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」