世界大百科事典(旧版)内のガス窒化法の言及
【窒化】より
…鋼材の表面に窒素を浸透拡散させることによって表面層だけを硬化させ,耐摩耗性,その他の性質がすぐれた材料にする表面硬化法。窒化は歯車,ピストンリング,機械の摺動部の部品などに行われるが,それらの鋼材は,窒素と親和力の強いアルミニウム,クロム,モリブデン,チタン,マンガンなどを含む合金鋼であり,とくに窒化鋼と呼ばれる。窒化は窒素源の種類により気体(ガス)窒化,液体窒化に大別される。 (1)気体(ガス)窒化法gas nitriding 被処理材を500~550℃のアンモニア気流中で20~100時間加熱保持すると,アンモニアが分解して発生期の窒素と水素を生じ,この窒素が鉄と化合してFe2N(ε),Fe4N(γ′)などの窒化物をつくり,窒化層を形成する。…
※「ガス窒化法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」