世界大百科事典(旧版)内のガス腺の言及
【うきぶくろ(鰾)】より
…うきぶくろの発生時にできた気道が終生存在してうきぶくろと消化管の間に連絡がある型(サケ,マイワシ,コイ,ウナギなど)と,気道が二次的に消失して両者の連絡がなくなる型(スズキ,マダイ,マダラなど)とがある。気道を欠くうきぶくろでは壁の一部に毛細血管の集合した赤腺red gland(ガス腺)が発達し,血液中のガス(二酸化炭素,酸素,窒素など)を分泌してうきぶくろ内のガス量を調節する。うきぶくろは浮力調節に関与するだけでなく,種類によっては聴覚や水圧感覚に関与することもあり,カサゴやニベのように鰾壁(ひようへき)を振動させて発音する魚もある。…
※「ガス腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」