ガンダ,V.(読み)がんだ

世界大百科事典(旧版)内のガンダ,V.の言及

【アフリカ映画】より

…映画の内容も,当然ながら文明=植民地主義=白人社会の中で疎外された黒人の運命を主題にしたものが多い。セネガルにはウスマン・サンベーヌ(モスクワでマルク・ドンスコイに師事して映画を作り始めた)のほか,ポーリン・ビエイラ,ブレーズ・サンゴール,マハマ・トラオレ,ババカール・サム・マカラム(初の長編作品《コドゥー》はフランスで1971年度ジョルジュ・サドゥール賞を受賞),コートジボアール(1960年8月独立)には《亡命のためのコンチェルト》(1968年イェール青春映画祭グランプリ)でデビューしたデジレ・エカレ,ニジェールにはJ.ルーシュ監督《われは黒人》に出演したあと映画を作り始めたウマルー・ガンダらがいるが,J.ルーシュの〈映画教育〉の最大の成果は74年の《コケコッコー! にわとりさん》というフランス・ニジェール合作映画で,ダムレ・ジカとラム・イブラヒという2人の黒人(ともにルーシュの他の映画に出演している)とルーシュの3人が,それぞれの名まえの頭をとって合成した〈ダラルーDALAROU〉の名で撮った作品である。J.ルーシュのことばによれば,〈ラムがニワトリ商人についての記録映画のアイデアを出し,その主題をもとに劇映画を作ることになり,ダムレとラムがタルー・ムズラーヌというもうひとりの仲間と出演してそれぞれ自分のセリフを作り,私が同時録音でルポルタージュ映画のようにワンシーン・ワンカットの手法でカメラを回した〉という作品である。…

※「ガンダ,V.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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