世界大百科事典(旧版)内のガーベの言及
【恩物】より
…幼稚園の創始者フレーベルが1830年代に考案製作した一連の教育的遊具。ドイツ語ガーベGabeの訳語で,神から授けられたものという意味の語であり,彼の独自な宗教的世界観と,子どもの自己活動的な遊びを重視する教育思想とに深く結びついている。恩物は20のシリーズからなり,幾何学的な基本形から始まり,具象的なものに及んでいる。…
【玩具】より
…一方,外国においても,玩具を表す言葉,たとえば英語のtoyには〈くだらないもの〉,フランス語jouetには〈わらいものになる〉という意味がある。18世紀ころから,子どもの人権を認める風潮がしだいに生まれ,玩具の教育的意義づけがされる中で,ドイツのF.フレーベルは自らの考案した玩具を〈ガーベGabe(恩物)〉と呼んだり,イタリアのM.モンテッソリはやはり自ら開発した玩具を〈マテリアmateria(教具)〉と表現したりした。日本でも,明治中期に〈教育玩具〉という言葉が生まれている。…
※「ガーベ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」