世界大百科事典(旧版)内のキュビトの言及
【肘】より
…肘をあらわすもう一つのラテン語cubitumは英語cubit,フランス語cubitus,イタリア語cubitoに連なるが,これも元来古代エジプト語やヘブライ語で肘から中指の先端までを指し,併せてその長さを表す尺度だった。聖書にはキュビトとしてみえ,〈普通のキュビト〉(45cm)と〈神聖キュビト〉(52cm)などが知られている。 魯の哀公に仕えた宓子賤(ふくしせん)が哀公の側近を〈掣肘(せいちゆう)〉して拙い字を書かせ,宓の政治に容喙(ようかい)することの愚を公に悟らせた(《呂氏春秋》)ように,肘を抑えれば強力な肩の筋群の動きを乱せることは梃子(てこ)の原理をひくまでもない。…
※「キュビト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」