ギゾー法(読み)ぎぞーほう

世界大百科事典(旧版)内のギゾー法の言及

【七月王政】より

… しかし変化は徐々に社会に浸透しつつある。例えば教育をとってみると,1833年のギゾー法は,各市町村に小学校が置かれるべきことを定め,各県に一つの師範学校の開設も指示している。農村部ではなかなかこれが実現しないのだが,この法律のおかげで,50年の徴兵適齢者の文盲率は50%から39%に下がったといわれている。…

【読み書きそろばん(読み書き算盤)】より

…フランスでも18世紀後半,教会批判が激化し,文化が世俗化へと向かった結果,さまざまな公教育の構想が生まれた。これらの構想は,各市町村に最小限1校の小学校の開設を規定した1833年のギゾー法,そして小学校の無償化,義務化,非宗派化を確立した1881‐82年のフェリー法によって実現した。他国に先がけて産業革命が起こり,子ども労働が貴重とされたイギリスでは,民衆教育の是非をめぐる論争のなかで,効率的な教授法であったベル=ランカスター方式の普及などによって民衆教育が発達した。…

※「ギゾー法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android