ギュムナシオン(読み)ぎゅむなしおん

世界大百科事典(旧版)内のギュムナシオンの言及

【ギムナジウム】より

…イギリスのグラマー・スクールやフランスのリセなどにほぼ相当する。古代ギリシアのギュムナシオン(青年期教育のための体操場または訓練所)がその語源。ドイツのギムナジウムはラテン語学校や古典語学校の創設に淵源があるが,1538年にシュトゥルムJohannes von Sturmにより設立されたシュトラスブルクの古典語学校以来,この名称が使われるようになった。…

【競技場】より

…やがて競走それ自体を意味する語に転用され,今日では競技用のスペースと観覧(客)席が備えられている建造物をも指すようになった。【富岡 元信】
[古代ギリシア・ローマの競技場]
 古代ギリシアのスポーツ施設はギュムナシオンgymnasionと呼ばれている。もとは脱衣した青少年が競走したり,乗馬を学んだり,レスリングや拳闘をしたり,円盤を投げたりできる広い運動場のことであった。…

【体育】より

…また,ポリス(都市国家)の青少年は読み書き,算数とムシケmousikē(音楽や文芸),ギュムナスティケgymnastikē(体育)の教育を受けたが,そこでも祭典競技の種目が採用された。体育の実習をする場所はパライストラpalaistraといわれ,一般の人がスポーツを行うギュムナシオンgymnasionと併設されることが多かった。この時代にソクラテスは,すべての青年がオリンピック出場者に劣ってはならないとして身体の鍛練を強調し,プラトンは体育と医術を対比して,体育は身体の善の否定態(つまり病気など)からの回復をはかるテクネ(技術)である,と述べている(《ゴルギアス》)。…

【体育館】より

…また,トレーニング室や屋内水泳プール室なども含め,複数の体育館(室)からできている施設を,総合体育館と呼ぶことがある。 体育館の起源は,ギリシア時代の屋根のあるスポーツ施設ギュムナシオンであるとされている。日本では,剣術などの武道のための道場が戦国時代からあったが,近代的な体育館は,1884年(明治17)に横浜の〈外人クラブ〉につくられたものが最初とされている。…

※「ギュムナシオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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