世界大百科事典(旧版)内のクキタチナの言及
【漬菜】より
…中国では古くよりアブラナ(ナタネ)類の栽培が盛んで,葉や花蕾(からい)が野菜として,また種子が油料として利用されてきた。日本での漬菜の発達は,カブに近い〈あおな〉,アブラナに近いクキタチナやハタケナにあたる〈うんだい〉,キョウナやミブナにあたる〈みずな〉が古い記録に現れ(《和名抄》),江戸時代にはナガサキハクサイの原種である〈唐菜〉(《長崎見聞録》)や非結球ハクサイに属する〈白茎菜〉(《成形図説》)が見られ,明治初年にはタイサイやサントウサイが導入された。また古くから中国などより渡来,導入されたアブラナ類やカブなどが複雑に交雑を重ね,各地方の風土に合った漬菜類が分化し,土着して日本独自の多くの品種ができ上がった。…
※「クキタチナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」