世界大百科事典(旧版)内のクラテウアスの言及
【博物学】より
…このようにして,インドから中国に及ぶ東洋やアフリカの博物は,その主要な部分が古代にほぼ記述し尽くされた。一方,図譜のほうでは前15世紀ころのエジプトや前1世紀のポンペイのモザイクなどに,種の同定が可能なほど精密な動植物画が描かれており,前1世紀にはクラテウアスKrateuasのすばらしい本草図譜が成立している。 しかし古代の精密図は中世を通じて転写されつづけたため,図鑑としての機能を失い,むしろ装飾パターンとして使用されることになった。…
※「クラテウアス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」