世界大百科事典(旧版)内のクラフト運動の言及
【工芸】より
…こうした,〈もの〉に即して工芸を定義しようとする姿勢は,その様式によって特定されている〈民芸〉〈伝統工芸〉という名称にもみることができる。また,戦後に始まる日本の〈クラフト運動〉は,制作の原理を,より多くの人にすぐれた日用品を提供するという民主主義の理念に置いたことで,日本における工芸の概念を本格的に変革しうる可能性をもつが,その原理は様式の統一化にすり替えられる危険性をつねにはらんでいる。
[現代の工芸]
工芸家が,作家(芸術家)としての意識に目ざめたことは,今日の工芸の表現に,ひいてはその概念に変化をもたらし始めているといえるだろう。…
※「クラフト運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」